わたしと大宴会

『大宴会との出会い』

「大宴会」
その名を聞いて「絶対面白いに違いない。」と直感で感じたまま、mixiのコミュニティに参加したのが大宴会との出会い。

当時東京で暮らしていた私は、会長の大輔さんに誘われ、大宴会東京関係者の飲み会がある新宿で出会います。

「会長ってどんな人だろう。カフェのオーナーだし、きっと気さくで愉快な人なんだろう。」と、胸高まらせながら新宿に向かいましたが、実際は全く違って、とにかくしゃべらないんです。しかも、そこに集まったメンバーのキャラがまた濃いんです。笑

最初は戸惑いましたが、いい方ばかりですぐに打ち解けてお酒も進んで楽しい夜を過ごしました。

それから大宴会のスタッフとして参加することになり、9年も関わっていたのです。
まさか大宴会にこんなに関わるなんてその時は思ってもいませんでした。

『大宴会は大縁会!』

震災後、大好きな地元である福島で起こったことが衝撃で、どうにかしたい気持ちだけで、ただ漠然と動いていました。

いろんなボランティアに参加したり、朝活を主催したり、富士山の麓で24時間寝ないで精神を鍛えるセミナーにも行った。笑

仕事そっちのけでしたが、今となればすごく大事な20代の自分探しの時期でしたね。


2012年の大宴会では東京の仲間と一緒に子供向けワークショップを企画していました。

すべて手作りで、仕事のお休みに夜な夜な池袋の公園で大きな布を広げて絵具で製作をしたりして、普段の仕事ではできないことだったので本当に楽しかったです。

大宴会はプロもいない、大企業がタイアップしているわけでもないローカルフェスでした。

だから運営も手探りのなか、衝突もしながら、眠い目こすりながら、大人たちが本番を迎えるまでに一生懸命になって、目の前のことに向き合います。

そんな背中を見て、20代の私が都会で見てきた“キラキラしたもの”よりも、こうして泥臭く不器用にコツコツと作り上げられていくものの方が断然かっこいい!と思えるようになっていったのでした。

そんな私に大輔さんから地元に帰ってくるなら、ここでカフェをやらないかと紹介してもらった場所が、『ギャラリーひと粒』でした。

後の大輔さんの奥様になる、史織さんが切り盛りする会津若松市の雑貨屋さんでした。
「はい!やります!」と即答。
キッチンとテーブルと椅子があるスペースをお借りして、飲食店をはじめることに。

まさかの、大宴会からの展開でした。

福島でからだに良いものを食べられる飲食店にしたいと始めた「BakuTable」というお店もまた、飲食経験なしからスタートしたお店でしたが、それでも久しぶりに戻ってきた地元でやっていけたのは、大宴会のメンバーの繋がりと、心の支えがあったからだと思います。


大宴会では出店コーディネートを5年経験させてもらい、出店者との繋がりも大切な存在となっています。

ありがたいことにギャラリーひと粒を通じて、今の旦那さんにも巡り会うという展開も待っていて。笑

ちなみに大宴会スタッフ同士で結婚したカップルはなんと6組!

大宴会は大縁会としか言いようがないですね。

『家族』

現在、修行のために福島市の食堂ヒトトで仕事をしていますが、離れていることで大宴会の存在感を強く感じています。

震災を超えて10年続くイベントが、福島ではなかなか珍しいのです。
継続できた理由はいろいろかと思うのですが、大宴会は縦の繋がりも大切にし続けていることもひとつかと感じています。

大宴会では、高校生以下、65歳以上のチケットは無料。
とあるおじさまがお店にやってきて、「今年65歳になったんだけど、チケットは買わくて本当に大丈夫なのかい?」とチケット販売店である食堂ヒトトに訪ねてきたことがあります。
ちゃんとチケットは売れているのかい?と心配してくれていました。
以前にご家族で大宴会に来てくださっていたようで、その際に地元の60代のスタッフに「若者が頑張っているんだから、俺らの世代も頑張んないといけないよ。」と話を聞いて、とても感動したんだ。と教えてくれました。

大宴会には街のおじいちゃんおばあちゃんが、毎年手伝いにきてくれます。
コマ遊びなどの昔遊び、箒づくりなどのワークショップを行ってくれたり、貴重で大切な存在です。

また10年も経つと、最初は2人だけで来てくれていた夫婦に子供ができて、また一緒に連れて遊びに来てくれたりするお客さんも増えています。

同じ世代にだけでなく、どんな世代にでも開かれたイベントなので、私たちがやっていることは「お祭り」とか「お盆」「正月」感覚なのだなと気づき始めます。

今年は、まかない班に配属となり、先日は会長のおかあさんから、会津の郷土料理のにしんの山椒漬けの作り方を教えてもらいました。

おばあちゃんも母も離れて暮らしているので、お料理はほとんど教えてもらったこともなく、こうやって近くで教えてもらえる機会があることは本当に貴重なんだなと思います。

そんな世代を通して支えあう、家族のような繋がりが大宴会にはあります。

スタッフもそれぞれ家族が増えて、子供が大きくなってきた大宴会。

ミーティングも、子供が賑やかな中で始まるのが当たり前になってきました。

ちょっと大変だど、これが大宴会らしさ。

また10年後は、この子供たちも大宴会のスタッフになっているのかな?

ちょっと先の話ですが、期待してしまいます!

“みんなで飲もうよ!”という一言で地域がハッピーになるって素敵じゃないですか?

今年もみんなで乾杯しましょう!

大宴会10年、おめでとうございます!


この記事を書いたのは

山門 夢実

大宴会に2010年から関わり始める。
2014年から5年、出店コーディネートを担当。今年はまかないを担当。
会津若松市で、Cafe Baku Tableを2014年にオープンする。
2016年にはお店を休業し、福島市の食堂ヒトトでマクロビオティックをベースとしたお料理を学ぶ。
料理長を経て、現在は店長業に励む。
野菜とお酒が大好き。

食堂ヒトト
https://www.facebook.com/hitoto.fukushima/

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